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貴景勝“大関へあと一歩”が遠い… 残り3日で2勝がノルマ (1/2ページ)

 ■大相撲春場所12日目(21日) エディオンアリーナ大阪

 「試練? 試練と思うから試練。(こういう経験ができて)幸せなことじゃないですか」と関脇貴景勝(22)は、悔しさをのみ込んだ。

 勝てば12勝で大関昇進だった先場所千秋楽に続き、またしても埼玉栄高の先輩の大関豪栄道が立ちふさがった。立ち合いに踏み込まれ、押し込まれ、押し返そうとしたところではたかれ、大関とりへ4敗目と足踏みを余儀なくされた。

 「どうしても星勘定はしてしまうだろう。それがぎこちない動きに表れている。鶴竜に勝ってそのままいくかと思ったが、きのう(白鵬戦)、きょうを見ると流れがとまって、まだまだ山がありそうだ」と藤島審判副部長(元大関武双山)。

 前日の11日目は白鵬の“伝家の宝刀”かち上げから左右の張り手を交えた激しい攻めに、動けるだけ動き回ったが、最後に右上手を取られて万事休した。場所前、二所ノ関一門の連合げいこでは一門外から飛び入りした白鵬に真っ先に指名され、1勝17敗とオモチャにされた。

 「ちょっと邪魔してやろうかな」。かつて大横綱千代の富士がニューパワーとして台頭してきた貴乃花(当時貴花田)との初対戦を前に「壁になる」との意味でいった名文句。それを覚えていた白鵬が番付発表の会見でニヤリと笑いながら言ったのが現実になった。