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貴景勝、因縁の地で大関に“王手”「日々、やれることをやっている」

 ■大相撲春場所13日目(22日) エディオンアリーナ大阪

 左差しを狙う大関高安(29)に対し、右を固めて低く当たった関脇貴景勝(22)が押し上げる。それぞれ初優勝と大関とりを目指す両者の大一番は、あっけなく押し出しで決着した。

 連敗を止め大関とりへ大きく前進した貴景勝の9勝目。「(連敗し)自分でもそんなに強くないのはわかってるし、甘くないのもわかっている。日々、やれることをやっている」と振り返る。

 豪栄道とともに地元の大きな期待を背負って上がるエディオンアリーナ大阪の土俵。5歳から小学3年まで打ち込んだ空手では全国大会がこの会場で行われ、納得いかない判定で敗れ「判定競技はやりたくない」と相撲に転向した。

 平成28年の春場所は幕下9枚目で全勝優勝し十両入りを決めた。翌29年は入幕2場所目で11勝4敗と勝ち越し敢闘賞を獲得したが、昨年は右足のけがで途中休場。終盤は病院のベッドで観戦を余儀なくされた。「めちゃくちゃ思い出が詰まっている」という春場所で大関とりを決めるか。

 昭和29年夏場所から15日制になって以降、大関昇進の目安は直近三役30勝から33勝へ時代とともに変化した。しかし直前場所が10勝どまりでも若ノ花(初代横綱若乃花)、北の富士、貴ノ花(先代)、稀勢の里の4人の昇進例がある。その10勝へあと1勝だ。