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貴景勝、大関昇進も… 影を落とした「貴の字」アレルギー (2/3ページ)

 また、元貴乃花親方自身が何度完全否定しても、参院選出馬説は根強く、「『議員になったら本気で相撲協会改革に乗り出してくるのではないか』と協会幹部は心中穏やかでない」(別の親方)との声もある。

 そんな中、完璧な内容で栃ノ心に完勝し、結果的に1横綱2大関を倒した貴景勝は立派。

 藤島審判部副部長(元大関武双山)は「普通の場所ではないのに、力を出し切った。(この状況での)10勝は立派。逸ノ城の14勝より値打ちがある」と手放しでたたえた。阿武松審判部長も「この重圧の中で、一方的な相撲で持っていった。申し分ない内容だ」と認めたのだった。

 テレビの生中継では勝った瞬間「涙を浮かべていた」と放送された貴景勝だが、「泣いていない。大関は目指していたところなのでうれしいが、ここがゴールではない。泣いていられない」と語気を強めた。

 「『貴』という文字がつけば、簡単に上がれると思うな」と辛口エールを送っていた元貴乃花親方の教えに応えた。