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【田代学 ダッグアウトの裏側】イチロー“引退試合”で実現した日米レジェンドの交流 (1/2ページ)

 日本のファンは立つのか、立たないのか。マリナーズのイチロー外野手(45)の現役引退表明で幕を下ろした東京ドームでの日本開幕シリーズ。MLB(米大リーグ機構)関係者が心配していたのは、スタンディングオベーションだった。

 大リーグではスター選手に、さまざまな形で敬意が払われる。打席に入る際や降板の際に観客が総立ちで拍手を送るのも、その一つだ。

 開幕戦前日、先のMLB関係者はこう語っていた。「日本のファンがイチローに別れを告げる場面を作りたいが、スタンディングオベーションが起こるだろうか。審判団から(中断の)了解も得ている」。イチローが引退してもしなくても日本でのプレーは最後とあって、花道を飾らせたいという心遣いだった。

 実際、リハーサルのような場面があった。20日の開幕戦に「9番・右翼」で先発したイチローは4回、守備に就いてから交代を告げられた。大リーグでは観客が立ち上がり拍手で送り出す場面だが、ドーム内には戸惑いやざわめきの声が交錯。観客席にいた筆者には「立っている奴を座らせろ」と警備員を怒鳴りつける声が聞こえた。

 イチローも「ちょっと戸惑っただろうね」と語っていたが、第2戦では杞憂だった。試合後もファンが残り「イチローコール」の大合唱。感激した背番号51の引退会見は約90分にも及んだ。

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