記事詳細

【プロキャディーXのつぶやき】上田桃子、偶然ではない「ケガの功名」逆転V 普段の練習が奏功 (1/2ページ)

 勝負事というのは、本当に分からない。上田桃子(32)が、今季国内女子ツアー3戦目「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で逆転優勝を飾り、ツアー通算14勝目を挙げた。

 首位と1打差の2位で迎えた最終日の朝、原因不明の右手中指痛に襲われ、出場辞退も考えたそうだが、何とかクラブを振れたことで棄権せずにティーオフ。

 帯同コーチの辻村明志さんは「スイングに右手はいらないことを証明してこい」と発破をかけて送り出したという。

 利き腕の右手が強く働けば働くほどショットが暴れる。かつてジャンボ尾崎さんとの死闘の末、日本オープンを制した奥田靖己さんもよく言っていた。「右手がスイングの邪魔をするんですわ」。いい加減打法、ゆるゆるグリップスイングで知られる奥田さんは、ドライビングレンジで右手の指をグリップから離して打つ練習をしていたほどだ。

 上田は普段から下半身主体でショットすることを心掛けていた選手だけに、その練習が奏功した。右手中指痛が「ケガの功名」となったのは偶然ではない。18番グリーンに上がるまで逆転首位に立っていたことは知らなかったそうだが、それほど集中していたのだろうし、優勝争いや今季初優勝という思いも頭の中にはなかったに違いない。

関連ニュース