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原巨人“失われた3年間”との戦い 「常勝時代」知らぬ若手選手たち (2/2ページ)

 「その中で初球に試みた。よっぽど走者として、成功率(の目算)があったと信じて走ったと俺は思うんだけど、アウトになったというね。尚輝、あるいはランナーコーチャー含めていい教訓、教材になったと思います」。指揮官は諭すような口調で語った。

 吉川尚はこの日も3安打で打率・455と首位打者に浮上。二塁の守備範囲の広さや俊足も併せて、原監督は「日本を代表する選手になれる。1番(打者)で1年やってほしい」と素質を高く買っている。ただ、2017年入団の大卒3年目で、高橋前監督時代の良くも悪くも選手任せの野球しか経験していない。今季から正反対の野球を勉強中だ。

 この日は守りでもミスが出た。5回1死一、二塁からサインプレーで、先発畠の一塁への牽制がタイミングが合わず適時暴投となり、痛恨の2失点につながった。前政権ではこうした戦術はめったにお目にかかれなかったが、現体制では開幕前の米大リーグ・マリナーズ戦ですでに成功済み。ベンチから出る指示は飛躍的に増えるはずだ。

 “失われた3年間”で弱まった組織プレーへの意識をいかに若い選手に根付かせていくかが、巨人再建への足がかりとなる。(笹森倫)

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