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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「平成」》野球界のスーパースター、イチロー氏が引退 ファンが求めたヒーロー像 (1/2ページ)

 プロ野球界の「昭和」のスーパースターが巨人の長嶋茂雄終身名誉監督なら、「平成」のスーパースターは、米大リーグのマリナーズなどで活躍したイチロー氏だろう。平成が終わる直前の3月21日、イチロー氏が現役引退を表明した。同日、東京ドームで行われたマリナーズ-アスレチックスの試合では、引退を知った観衆から大歓声を受け「今日のあの、球場での出来事、あんなもの見せられたら後悔などあろうはずがない」と語り、現役生活に終止符を打った。

 両氏はともに輝く実績を残し、記憶にも残る名プレーヤーだが、プレースタイルには大きな違いがある。

 三塁手だった長嶋氏は、簡単なゴロをあえて難しく見えるように処理し、間一髪でアウトにした。派手なプレーにファンは大きな拍手を送った。打撃でもファンを喜ばせようと、大きめの大リーガー用ヘルメットを着用。豪快な空振りをして、ヘルメットを飛ばした。戦後から復興し、高度経済成長期を迎えた日本にとって、長嶋氏の情熱的なプレーは、国民に元気を与えた。

 一方、外野手のイチロー氏は、難しいフライでも簡単に捕球しているように見せた。代名詞でもある背中側で捕球する「背面キャッチ」は、試合前練習などに限られ、公式戦ではやらなかった。打撃でも派手なパフォーマンスはしない。凡打後も表情を崩さず、淡々とベンチへと戻った。報道陣に対してもあまり多くを語らず、公の場で発言する機会は少なかった。