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【西本忠成 トラとら虎】阪神・マルテ、1軍昇格間近も“漂う疑心暗鬼”

 阪神の新助っ人、ジェフリー・マルテ内野手(27)は、大型連休明けにも1軍昇格が濃厚になった。3月中旬に右ふくらはぎ痛のため1軍を離れ、今月24日のウエスタン・リーグ戦から「3番DH」で実戦復帰。25日のソフトバンク戦(鳴尾浜)では初本塁打となる2ランを放った。

 それでも矢野燿大監督は早期の1軍昇格には慎重で、「すぐに呼ぶことは考えていない。しっかり守れるようになってから」とクギを刺した。

 チームは26日現在“借金”3を抱え5位に低迷。打線は「6番一塁」のレギュラー不在が大きな悩みになっている。ナバーロ、中谷、陽川らを起用してきたが、固定に至らず、本来なら舶来の大砲を1日でも早く1軍に呼びたいところだ。

 「それをしないのは、なぜか。無理をさせないといえば聞こえはいいが、真相はマルテの打力に半信半疑。故障前のオープン戦で答えを出していたら話は別だったが、打率・250、0本塁打。誰ひとりとしてマルテの正体を知らないのだから、戦力としてアテにできないのは当然」と球団OBは指摘する。

 それに輪をかけるのが、フロントの外国人選手を見る目に対する、現場の根強い不信感。2016年のヘイグ、17年のキャンベル、ロジャース、18年のロサリオ、ナバーロに至るまで、まさに期待外れのオンパレード。昨オフ解任された金本前監督も泣かされっぱなしだった。

 とはいえ、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の例えもある。貧打が解消されない以上、矢野監督は神頼みの心境で、マルテ砲の昇格を待つことになる。(スポーツライター・西本忠成)

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