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【特別企画 レジェンドたちの改元】岡野雅行氏が明かす『ジョホールバルの歓喜』秘話 3度決定機逃すも「みんなが笑わせてくれた」 (1/2ページ)

★鳥取GM・岡野雅行氏(2)

 1997(平成9)年11月16日、ワールドカップフランス大会アジア最終予選・イラン戦でゴールデンゴールを決め、日本をW杯初出場に導いた岡野雅行氏(46)=現J3鳥取GM。しかしこの試合では劇的な瞬間を迎えるまでに、3度も決定的なチャンスを逃していた。(聞き手・久保武司)

 --延長戦開始から途中出場。いきなりゴールデンゴールを決めるチャンスが訪れた

 岡野氏「ヒデ(中田英寿氏)がドリブルで駆け上がり、僕に決定的なパスが来た」

 --もらったと?

 「はい。でも人間は究極になるとスローモーションになると聞いていて、その通りでした。ピッチ上では何の音も聞こえなかったんです」

 --相手の動きはスローモーション?

 「そうです。みんなスローです。で、思い切り足を振り切りましたが、(GKに)キャッチされました」

 --延長前半12分にも再びチャンスが

 「はい。ヒデがボールを奪い、ドリブルを始めた。僕が走ったら、案の定、すぐボールが来た。また来た!と思いましたね。今度は外せない!と。でも僕、(相手DFも振り切り)独りぼっちだったんです。FWにとって一人(相手GKと1対1)って怖いもんなんですよ。入れて当然じゃないですか。PKと同じです。この時は相手DFが追いついてきて、良かったぁって思いましたよ(笑)。ところが、そのDFが足を取られてコケた。この辺もすべてスローモーション。すると、前方の光の中から相手GKが見えた。でも、近づき過ぎちゃって、シュートコースを消してしまって、ヤバイ、どうしようと。すると、今度は後ろの暗闇から、ヒデがパァーと出てきた。やった!ヒデがいたって、それでポンと横にパスを出しちゃったんです」

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