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【プロキャディーXのつぶやき】46歳・宮本Vが思い起こさせた古き良き「昭和」 60回目を迎えた中日クラウンズ (1/2ページ)

 大型連休最後の日曜日。今年で60回目を迎えた中日クラウンズは、まるで台本があったかのような劇的な幕切れで、46歳の宮本勝昌さんがツアー通算12勝目を飾った。

 最終日を前に「昭和の男、令和で頑張る。今週はこれで引っ張りますから」と話していたとおりの有言実行だった。

 通算8アンダー首位タイで最終パー4を迎えた最終組の宮本さんと貞方章男さん。同スコアの今平周吾選手は、すでにホールアウトしていた。貞方さんがパーオンを逃し、3打目はグリーンオーバー、そして2パットのダブルボギーと脱落。一方の宮本さんはバーディーパットが最後のひと転がりでカップインし、勝利を引き込んだのだった。

 何が劇的かというと、そのパットの入り方ももちろんだが、ベテランらしい粘りのゴルフでのまくりが見事だったからだ。

 首位と1打差の単独2位からのスタートで、1番ホールで寄らず入らずのダブルボギー。一時は首位と3打差となりながらも、結局は最終ホールでこの日6個目のバーディーを奪った。ダボ発進でも諦めない昭和の男の意地を感じた。最終グリーン奥のギャラリースタンドからは宮本さんのバーディートライに「入れ!」の声がこだましたのが印象的だった。

 ただ、試合展開としてはハラハラ、ドキドキの面白さがあったのだが、何かひと味物足りなさも覚えた。中日クラウンズには春ゴルフの祭典という冠があった。この大会に出場して選手は一人前。帯同キャディーにも同じ気持ちが以前はあった。準メジャー級の試合だったのだが、現在はそのある種の重厚なムードが漂っていない。

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