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巨人・坂本“居心地悪い打順”で新記録へ 「本当はクリーンアップを打ちたい」

 巨人・坂本勇人内野手(30)が、「居心地の悪い打順」で日本新記録に手をかけつつある。

 10日のヤクルト戦(東京ドーム)で、開幕からの連続出塁「34」の球団新記録に挑戦。さらに1997年の広島・金本知憲のセ・リーグ記録「35」、83年の西武・スティーブの日本記録「40」まで視野に入る。

 原監督は「彼の守備位置はかなり厳しい。そこも価値がある」と指摘。負担の大きい遊撃を守りながら、打でも快挙に挑む攻守の要を称賛する。

 さらに言えば、本人が望んでいない打順で打ち続けていることにも価値がある。昨季の大半は1番で先発し、3番が16試合、2番は1試合のみ。昨年12月の契約更改後の会見では、自身の打順について「監督にやれと言われたところでやるだけ。全力でトライします」と優等生コメントを発する一方で、こんな本音も明かしていた。

 「1、2番はもっと盗塁できる選手ができたらいい。僕は1番が嫌いなんで。本当はクリーンアップを打ちたい」

 2013年から2年連続で20盗塁以上を記録した坂本だが、15年以降は14盗塁以下にとどまる。30代に差し掛かり、意識は足よりも飛距離へ。今春キャンプでも中軸打者に見合うような、より長打力を志向した打撃フォームに取り組んだ。

 ところが昨秋復帰した原監督の意向で、今季は2番で開幕。4月中旬からいったん1番に移ったものの、5月5日から再び2番に収まった。

 2番は打線のつなぎ役を求められるが、ここまで犠打は1つのみ。盗塁も自己評価通り、まだ1度しか成功していない。一方で12本塁打は堂々セ・リーグトップ。「25本くらい打ちたい」という今季目標をはるかに上回る年間52発ペースだ。

 本人も会見で語っていた従来の2番打者像を、自らのバットで塗り替えるシーズンとなるかもしれない。(笹森倫)

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