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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】芸術的な決勝ゴール! 広島DF・佐々木翔がみせた相手の意表突くヒールキック

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)第5節(8日)で、J1広島のDF佐々木翔(29)が前半15分に芸術的なゴールを決め、チームはこの1点を守り切り(1-0)、現役ブラジル代表MFパウリーニョらがいる2015年ACL王者の広州恒大を破りました。

 広島はこれで5年ぶりの決勝トーナメント進出。佐々木は元広島監督で現在日本代表を率いている森保一監督のまな弟子でもあります。左サイドバック(CB)で、日本代表には長友佑都(ガラタサライ)という高い壁がそびえているものの、こちらも高いポテンシャルの持ち主です。

 この佐々木のゴールは、11年女子W杯ドイツ大会決勝の延長後半、澤穂希さんが右アウトサイドで決めた起死回生の同点ゴールをほうふつさせました。こういうのはとっさに出る場合が多いんです。あのときは宮間選手が蹴った左CKに、澤さんがニアに飛び込んだんですよね。

 佐々木の場合も、起点は左CKでした。右足のインスイングのクロスボールがニアサイドに供給され、佐々木は澤さん同様最前列に飛び込み、咄嗟に右足を外側へ振ってヒールでゴールに流し込んだのでした。相手はまさかヒールで打ってくるとは思わず、完全に意表を突かれました。

 サッカーにおいてゴールシーンはなかなか生まれないものですが、常にジタバタせず冷静に、いろいろな選択肢を頭に描いてプレーすることが、うまくなる秘訣だと思います。キザな言い方をすれば、人生を渡っていくときと同じです。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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