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【神谷光男 スポーツ随想】日大危険タックル問題から1年…吹っ飛んだ「14億円」 いまだ責任ある対応をとらない田中理事長 (1/2ページ)

 1年たっても騒動の火種は消えていなかった。アメリカンフットボールの定期戦で、日大の宮川泰介選手が関学大のQB(クオーターバック)に危険タックルをかけたのが昨年5月6日だった。

 テレビのワイドショーまで巻き込んで大きな社会問題に発展したが、捜査当局は「監督、コーチから傷害の意図を持った指示はなかった」と立件を見送った。スポーツ中に相手選手にケガをさせた行為を傷害罪に問うことのハードルの高さを物語った。

 公式戦出場停止処分を受けた日大は3月末に処分解除となり、今月4日に解除後初の対外試合を日体大と行い、42-0で勝った。日体大は関東1部上位(TOP8)で、日大不出場の昨季リーグ戦は6戦全敗。ブランクがあるとはいえ2017年度大学日本一の日大とは力の差は歴然。今季、日大が属する下位リーグ(BIG8)の対戦校は「レベルが違い過ぎて、ケガが心配」と早くも戦々恐々とか。

 下位で1位となり入れ替え戦に勝ち、来季上位で優勝すれば、日本一を決める関西優勝校との甲子園ボウル。そんな最短コースの可能性も十分だ。大騒ぎした割には、表面的に何も変わっていないようにも見える。

 しかし、昨年理事の総退陣を要求して突っぱねられた一部教職員による「新しい日本大学をつくる会」が、最後の札を切ってきた。危険タックルで大学のイメージが傷つけられ精神的苦痛を受けたとして、慰謝料の支払いを求め近く大学を提訴するというのだ。

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