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“栃ノ心”前代未聞の優勝復帰なるか!?「とりあえず明日だ」 (1/2ページ)

 ■大相撲 10日目=21日、東京・両国国技館

 鋭い踏み込みから左上手を取ると、しっかり引きつけて御嶽海に何もさせずに寄り切った。帰ってきた強い栃ノ心が、大関復帰の10勝に早くも王手をかけた。

 「立ち合いがよかった。狙い通り」と振り返り、「あと1番」と水を向けられると「勝たないとわかんないよ。とりあえず明日だ」と力を込めた。

 前日の9日目は貴景勝の前代未聞の再休場のおかげで、不戦勝で勝ち越しとなった。藤島審判副部長(元大関武双山)は「いい休養になった半面、リズムが狂う懸念もあったが、影響はまったくなく集中していた。状態が戻り本来の力が出せている」と二重マルをつけた。

 大関が2場所連続で負け越すと陥落となったのは、昭和44年7月。それ以降、今場所の栃ノ心を含めると18人が陥落している。

 陥落場所、関脇で10勝を挙げれば1場所で大関に戻れるが、過去これで復帰をかなえたのは三重ノ海(昭和51年名古屋)、貴ノ浪(平成12年初)、武双山(同秋)、栃東(平成16年名古屋と17年初の2回)の4人しかいない。

 このうち11勝したのは17年初場所の栃東だけで、あとはいずれも10勝でのぎりぎり復帰だった。「10勝できる力がなくなったから、大関からも陥落する。そこで10勝というのは、かなりハードルが高い。後の14人は達成できなかったわけだから」とある親方。