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“日米ドラフト戦争”の端緒に!? ソフトバンク、大リーグ1巡目右腕“強奪”の波紋 元球団取締役・小林至氏「売り込み初めてではない」 (1/3ページ)

 ■最速158キロ、19歳スチュワート

 ソフトバンクが昨年のドラフトで米大リーグ・ブレーブスから1巡目指名を受けた最速98マイル(約158キロ)右腕、カーター・スチュワート(19)=東フロリダ州立短大=と、新外国人選手として契約に合意したと21日に大リーグ公式サイトが伝えた。今年6月の大リーグドラフトでも再び上位指名が確実視される右腕だが、大リーグ球団を押しのけて獲得に成功することになる。米ドラフトを避けて米国の有力選手が日本球界入りするのは異例。今後、日米両球界にどんな波紋を生じるか、予断を許さない。日米球界では新人選手獲得に関する水面下での激しい情報戦が繰り広げられており、“日米ドラフト戦争”の様相を呈している。その裏側と真実は-。

 ■元球団取締役・小林至氏「売り込み初めてではない」

 ソフトバンクの三笠杉彦球団統括本部長は21日、西武戦が行われた沖縄セルラースタジアム那覇で取材に応じ「現時点でお話しできることはない」と言いながらも、獲得について否定はしなかった。

 米メディアなどの報道によると、スチュワートは昨年6月、ブレーブスからドラフト1巡目指名(全体8位)を受けたが、球団の身体検査で手首に問題が判明したため、当初450万ドル(約4億9500万円)と予想されていた契約金を200万ドル(約2億2000万円)に抑えられ、交渉決裂。ドラフト後には大物代理人スコット・ボラス氏と契約し、短大に進学した。

 今年6月3日からのドラフトでも、1-2巡目で再び指名されることが確実視されていた有望株だ。いわば、2008年NPB(日本野球機構)ドラフトの1位候補でありながら、12球団に指名の見送りを求め、社会人野球から直接メジャー入りした田沢純一投手の“逆パターン”。ボラス氏は過去にも、契約交渉のカードとして日本球界入りをほのめかしたことがあったが、実際に直接日本球界入りが決まれば、米球界との間にあつれきが生じる可能性もある。

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