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【時代を超える名調子】大谷の異次元バックホームに驚愕「人類じゃない!」 パウエルの跳躍と同じインパクト (1/3ページ)

 「エエーッツ!???」

 私は不用意にも、周囲が振り向くほどの大声を漏らしていた。それは一瞬の出来事だった。

 私の前方をものすごいスピードで“一撃”が横切った。超音速・マッハの光のごとく。「今のは何だ?」「鳥だ!」「飛行機だ!」「いや、スーパーマンだ!」という子供の頃に見慣れた、アメリカのヒーローものドラマのオープニングを思い起こさせた。驚き、期待、おじけが込み上げる衝撃的なシーンだった。

 2011年(平成23年)8月、第93回全国高等学校野球選手権大会の1回戦。花巻東(岩手)対帝京(東東京)戦の試合前のシートノックで、いきなり頭をたたかれたような気分だった。

 現場検証を始める。“一撃”が収まった先はキャッチャーミット。そこから逆回転のコマ送りで目線を原因、つまりスーパーマンの方向へたどっていく。すると緑の芝生のライトのポジション、そこに身長191センチでスレンダー、顔が小さく、どこから見ても格好の良い背番号「1」が悠然とたたずんでいた。

 甲子園球場のバックネット裏席上段で、たまたま一緒に居合わせ同じ光景を目の当たりにした野球解説者と2人で、頭を整理した。

 「守備練習、外野、バックホームってことは、送球?」

 「いやいや、そんな高さじゃない」

 「投球?」

 「いやいや、そんな距離じゃない50メートル以上ある」

 「何?」

 「人類じゃない!」

 「誰?」

 「背番号1?」

 「これが大谷翔平か!?」

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