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【福島良一 メジャーの旅】ドラフト史上唯一「2度の全体1位指名」の超エリートのはずが… メジャーでも日本でも失敗したグッドウィン (1/2ページ)

 大リーグのドラフト会議が行われ、オリオールズがオレゴン州立大のアドリー・ラッチマン捕手を全体1位で指名した。過去に“いの一番”の捕手は5人だけ。その中に、何と2度も1位指名を受けた天才がいた。

 1971年、ホワイトソックスはダニー・グッドウィンを全体1位指名。地元イリノイ州の高校で強肩強打の捕手として鳴らし、3年のとき28試合で打率・494、9本塁打、27打点をマーク。おまけに足も速い万能プレーヤーだった。

 しかし、ホ軍が提示した契約金推定6万ドルに対し、当時としては破格の10万ドル以上を要求。しかも、何年かに渡っての分割払いでなく、いますぐ全額欲しいと言ってきた。残念ながら球団に金銭的余裕がなく、交渉は物別れに終わった。

 そこで大学でホ軍の提示額より高い奨学金をもらい、さらなる成長を遂げた。4年の時に驚異の打率・425、5本塁打をマーク。パンチョさんのお気に入りで史上最高の捕手といわれるジョニー・ベンチ(レッズ)の再来かと騒がれた。

 こうして、75年にはエンゼルスからドラフト全体1位指名された。65年にドラフト制が始まって以来、初めて2度の一番指名の選手となった。そして、ようやく史上最高の契約金12万5000ドルに加え、メジャー契約で交渉が成立した。

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