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阪神・原口、復帰後初先発で2安打! 王会長もエール「前に突き進んで」

 阪神・原口文仁捕手(27)が12日のソフトバンク戦(ヤフオク)で1軍復帰後初めて「5番・指名打者」でスタメン出場。2安打1打点の活躍でチームを勝利に導き、セ・リーグ首位広島とのゲーム差を1・5に縮めた。

 大腸がんから今月4日に今季1軍初昇格し、代打二塁打で復帰戦を飾った男が、その8日後に早くもフル出場。主軸の一角を務めると、4回の2打席目に右前打でチャンスメークし、続く梅野の6号逆転2ランでホームを踏んだ。さらに7回2死一、三塁では右前適時打。矢野監督は「しぶといね。何とかしようという粘り強さも彼のいいところ」と評した。

 試合後、大勢の報道陣に囲まれながら「点に絡んでいけた。凡打も意味ある凡打になった。出たときは結果を出せるように頑張りたい」と力を込めた原口の活躍を、相手のソフトバンク・王貞治球団会長(79)も「すごくいいことじゃない」とたたえた。

 自身もホークス監督在任中の2006年7月に胃がんを公表、全摘出手術を受け、後に職場復帰。現在も球界発展に尽力している。

 夕刊フジの取材に王会長は「とにかくね、われわれは毎日(試合を)やっているから。ヒーローになることもあれば、その反対になることもある。前に進むしかないんだよね。彼(原口)も病気から復帰してね、ここまでやれたのはすごくいいことじゃない。他の選手にも勇気を与えるし。われわれはとにかく前を向いて突き進むしかないんだよ」とエールを送った。

 この日のスタメンは、右ふくらはぎ筋挫傷から11日の同カードに復帰、左翼でいきなりフル出場したベテラン・福留の疲労を考慮してのものだった。清水ヘッドが代役の活躍に「やっぱり、うれしいよ」と話せば、チーム関係者は「もともと、原口が戻ってくれば間違いなくチームは盛り上がると思っていた選手は多い。実際そうなっているし」と証言する。“必死のグッチ”効果は確実に虎を鼓舞している。(山戸英州)

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