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【福島良一 メジャーの旅】ヤンキース・田中が“歴史的”登板 ロンドンで公式戦の「深い意義」 (1/2ページ)

 ロンドンで行われる欧州初のメジャーリーグ公式戦、レッドソックス対ヤンキースの2試合。歴史的第1戦(日本時間30日)のヤ軍先発が田中将大投手とあって、日本でも注目を集めている。ただし、英国でのプロ野球の試合は今回が初めてではない。

 米国の歴史家デビッド・ブロックによると、野球は1749年に英国で誕生。米国初のプロ野球チーム、シンシナティ・レッドストッキングスは1869年に英国人が始めた。元クリケットの名手で監督兼中堅手を務めたハリー・ライトだ。

 のちにボストンへ移っても、最初のプロリーグ球団で指揮を執ったライトは母国にも野球を広めようと、74年にフィラデルフィア・アスレチックスと英国各地を転戦。だが、クリケットより観客が少ないのに失望、途中で帰国の途に就いた。

 88年には初期時代の名投手で運動具店の創設者、A・G・スポルディングがチームを結成。ハワイ、豪州、欧州など世界各地を周り、野球の普及に努めた。特に、英国に野球を紹介しようと努力したが、種子は芽生えず。不成功に終わった。

 1913年にはホワイトソックスとジャイアンツが世界一周。これはホ軍チャールズ・コミスキー・オーナーが持ち出した計画であり、ジ軍ジョン・マグロー監督が即座に賛成。日本を振出しにアジアから豪州、アフリカ、欧州へと周った。

 翌14年2月、最終目的地のロンドンで英国王室が臨席し、約3万5000人もの観客を集めた。試合も大熱戦となって延長11回サヨナラ本塁打で決まり、熱狂と興奮のうちに終了。両チームとも名選手揃いで興行上の効果も絶大だった。

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