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朝乃山、白鵬の胸借りて得た自信 「負けてもいいから前に出る」 名古屋場所

 ■大相撲名古屋場所 初日(7日)ドルフィンズアリーナ

 どちらが大関がわからないほど、朝乃山が豪栄道を力で圧倒した。右四つ、先に左上手を取ってぐいぐい前に出て、土俵際で上手が切れたが、かまわず体当たりから寄り切った。

 先場所に続き豪栄道には2連勝し、懸賞金も初日から先場所合計(69本)の半分近い28本を分捕った。「自分の相撲が取れた。下がって負けるより、負けてもいいから前に出た方が、これからの相撲人生につながる」と振り返る。

 はじめて横綱大関と総当たり戦となる東前頭筆頭。テレビ解説の北の富士さん(元横綱)は「気持ちをしっかり持っている。おじけづくかと思ったらそうでもない。内に秘めたものが強いんだね」と珍しくほめた。

 場所前はカド番大関の貴景勝が、出るのか休むのかにマスコミの注目が集まった。結局は師匠千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)の必死の説得で休場が決まったが、おかげで他の力士がどんな稽古をしているのか、ほとんど伝わってこなかった。

 そんな中、場所前のハイライトともいえたのが、朝乃山の宮城野部屋への出稽古。「強い人と稽古したい」と自ら志願して白鵬の胸を借り、張り手を食ってフラフラになりながらも11番、横綱と存分に稽古ができた。「久しぶりに重い、強い、勢いのある力士と稽古できた」と白鵬がほめたたえたほどだった。

 「横綱はすごいの一言」という朝乃山だったが、得意の右四つで2勝した。「毎場所、出稽古できたら横綱、大関になれる」と視察にきていた解説者の舞の海さんも絶賛していた。

 「(優勝した)先場所は先場所。今場所は今場所の相撲を取るしかない」というが、初日恒例の賜杯返還式で土俵に上がり、「優勝して(賜杯を手に)土俵に立てることは、そんなにはない。またしたいという気持ちになった」と本音もチラリ。2日目にさっそく白鵬が立ちふさがる。

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