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久保建英、五輪招集の“キーマン” 元日本代表MF・藤田俊哉に難航必至の大役

 東京五輪男子サッカー代表の海外組招集は案の定、難航しそうだ。

 日本サッカー協会は9日に定例の技術委員会を開き、スペインのレアル・マドリードに移籍した久保建英(18)らの招集も話題に上ったが、ワールドカップとは違い、五輪代表への派遣を所属クラブに強制することはできない。関塚隆技術委員長(58)も「現状では、所属クラブに選手の派遣義務はないという認識です」と認めた。自国開催でメダル獲得が至上命令の日本にとっては、厳しい状況といえる。

 困難を極めるとみられる交渉役に、関塚委員長は「(所属クラブと)定期的にコミュケーションをとれるパイプ作りを行いたい」として元日本代表MFで日本協会・欧州担当駐在の藤田俊哉強化部員(47)を指名した。

 久保だけではない。欧州リーグのオフの期間中、サッカー日本代表の若手の欧州移籍話が相次いでいる。9日にはシントトロイデン(ベルギー)のDF冨安健洋(20)がセリエAボローニャに移籍することが発表された。仕事が日々増える格好の藤田強化部員は日本協会と専属契約をしている。海外組が激増する中、日本協会から“クボタケとの交渉役”大役を担わされる。果たして招集実現へ有効な手立てを講じることができるだろうか。

 また、関塚委員長はA代表と東京五輪代表を掛け持ちしている森保一監督(50)について「17日にW杯2次予選の抽選会があり、9月からは予選も始まりますから」と、開幕まで1年に迫った東京五輪は二の次、A代表に重点を置かせることを強調した。

 希望するメンバー招集がどこまで実現可能なのか未知数な現状もあって、森保監督にしてみれば東京五輪へ向けて不安が募るばかりだろう。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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