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白星こそ親方への“良薬” 御嶽海、怒涛の突進で竜電を押し出し

 ■大相撲名古屋場所 6日目(12日)ドルフィンズアリーナ

 過去2連敗の竜電を相手に立ち合い、右おっつけで左差しを封じると御嶽海(26)が怒涛のごとく突進して電車道で押し出した。

 「しっかりと前に出られた。これ以上負けると、本当に苦手になってしまう。連敗だけは絶対しないという気持ちだった」。5日目に北勝富士に敗れ、もう1敗もできない。

 昨年名古屋場所で初優勝。長野県からの優勝力士は伝説の強豪雷電以来、208年ぶり。先月に行われた部屋の合宿では「地元のみなさんの応援の力で(名古屋場所)連覇できるように、頑張りたい」と誓っていた。

 場所前の4日の稽古中、師匠の出羽海親方(元幕内小城ノ花)が突然意識を失って倒れた。心臓が止まる緊急事態だったが、協会の講習を受けた序二段力士がAED(自動体外式除細動器)で蘇生に成功。

 親方は短期の入院を経て3日目から名古屋場所担当部長として仕事に復帰している。「やっぱり親方が稽古場にいると、安心感がある」と御嶽海。

 白鵬、鶴竜両横綱が全勝だが、ともに盤石とまではいかず、2差なら十分優勝圏内。「(名古屋連覇の)目標は変えない」と、きっぱり。部屋頭の白星こそが親方にとっては何よりの良薬になるはずだ。