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【清水満 SPORTS BAR】MLB球宴の奪三振ショーで思い出す…35年前、江川卓さんの“最後のカーブ” (1/2ページ)

 先週、日米で球宴が開催された。大リーグではヤンキース・田中将大投手が初登板初勝利。

 すごかったのが、インディアンスのシェーン・ビーバー投手。5回、コントレラス以下を3者連続三振。MVPに輝いた。平均150キロのフォーシームを中心にスライダー、カーブで組み立てる本格派。メジャー2年目の大谷翔平と同期で、今後楽しみな逸材だ。

 日本の球宴奪三振ショーといえば、江夏豊(阪神)の9連続三振が伝説である。1971年、西宮球場。“さすが”としかいいようがない圧巻シーンだが、拙稿が生で見た最高のシーンは84年の江川卓(巨人)だ。

 7月24日ナゴヤ球場、2番手で4回から登板。“世界の盗塁王”福本豊に“トリプルスリー”簑田浩二、その年3冠王となったブーマーから3者連続三振。5回は栗橋茂(近鉄)、落合博満(ロッテ)、石毛宏典(西武)と6連続。当初の予定は2イニングだったが、ベンチにいた山本浩二(広島)に「行かにゃ、マズイやろ」と促され、6回に伊東勤(西武)、クルーズ(日本ハム)と8連続奪三振。江夏の大記録に王手をかけた。

 “9人目”は大石大二郎(近鉄)だった。速球2球で追い込んだ。全くタイミングが合っていないが、3球目は何とカーブだった。ちょこんと出したバットに当てられ二ゴロ。記録は途絶えた。そして誰もが思った江川のカーブ選択の“ナゼ?”…。後の述懐がある。

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