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【艇王・植木通彦 不死鳥伝説】ひたすらターンマークをターン 単調訓練に耐え集中力身につける (1/2ページ)

★養成所時代(2)

 不死鳥は1985年10月、富士山のふもとにある本栖湖のボートレーサー養成所で訓練生生活に入った。

 たった1年間で未経験者がプロのレーサーになるわけですから、効率的に効果的な訓練をする必要があります。入所して最初の2カ月ぐらいは団体生活に慣れながら、時間や用具の大切さ、そしてボートレースの社会への役割や競技ルール、モーターの構造等々を学びます。こうして教室で学んだ知識をもとに、乗艇訓練に進みます。

 ボートに乗艇しても、最初はまっすぐ走ることも難しいのです。ボートの舳先(へさき)には小さな艇旗がはためいていますが、これには大きな役割があります。レーサーはこの旗と目標物を一直線に結ぶことで真っすぐに走ることができるからです。

 まずまっすぐ走ることを学び、同時に安全面から前方左右の確認、アクシデントがあった場合のレバーダウン、そしてハンドルの右転舵などによる事故回避作業について厳しく指導されました。

 その後、単独で2つのターンマークをターンする訓練へと移ります。訓練用の水面は2つあり、初期訓練では、永遠に2つのターンマークをターンする練習でした。この単独ターンが身につくと、次は2艇による交差ターン(差し)、同時ターン(まくり)、複数ターン(周回中の走り)へと移ります。そして、レースと同じようにスタートして、第1ターンマークをターンする訓練に入り、最後は模擬レースへと進んでいきます。

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