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大混戦のセで存在感! ナインのモチベーション支える中日の「ニンジン作戦」

 6月20日時点では今季最大借金「11」を抱えていた中日が、今月7日から18日まで10年ぶりの8連勝。19日のDeNA戦(横浜)に1点差で敗れ連勝こそ止まったが、3位にとどまり、2位から5位までが2ゲーム差内にひしめく大混戦で存在感を示している。

 昨季まで6年連続でBクラスに沈んでいる中日にとっては、久々のクライマックスシリーズ(CS)進出へ向け、まさにここからが正念場だ。

 “弱竜返上”のため、就任1年目の与田剛監督(53)は次々と手を打ってきた。春季キャンプでは休前日を除き、基本的に飲み歩けない時間に門限を設定した。「外食するときも、その前に必ず食事会場に顔を出すことが必須。選手個々の体調把握などはしやすくなったが、選手からは『厳しすぎる…』との声も聞かれた」(チーム関係者)。

 シーズンが始まっても、遠征先の門限は午前1時厳守だ。某ナインは「以前なら『ちょっとくらい…』との気持ちもあったけど、与田さんの場合、少しの気の緩みで即刻2軍再調整を命じられかねない。正直怖いですよ…」と声をひそめながら語る。

 風紀の引き締めが結果につながり、チーム内の雰囲気も明るくなっているが、好調の一因はこの時期から球団が“にんじん作戦”を決断したことにもある。

 これまでは「勝率5割以上のとき、試合に勝てば報奨金が出た」というが、大混戦の今が「勝負どころ」と判断。球宴ブレーク期間中、球団首脳から選手に対し「勝率5割に届かなくても、カード勝ち越しで報奨金を出す」とアナウンスがあったという。別の選手は「あのひと言が、間違いなく僕らのモチベーション向上につながっている。今年は何としてもCSに出るぞ! という気持ちになっている」と明かす。目に見えない「後ろ盾」が竜ナインを支えている。(山戸英州)

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