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【艇王・植木通彦 不死鳥伝説】入所の荷物検査で教官から「これは何か?」 休暇時に両親が持たせてくれたウエットスーツを没収されて… (1/2ページ)

★養成所時代(3)

 強い決意を持ってボートレーサー養成所に入った不死鳥だが、卒業までの1年の間には、ほほえましいエピソードもあった。集大成の卒業記念レースの結果とともにご紹介する。

 養成所では夏と冬に特別休暇が10日間ほどありました。その冬の特別休暇の時にこんなことがありました。

 冬なので富士山のふもとの本栖湖の水面はほとんど凍る寸前の冷たさです。ふるさと九州で休暇を過ごした後に養成所に帰る際、私の両親は水が冷たいだろうと考え、ウエットスーツを持っていくようにと言うので持参しました。

 入所の荷物検査で、教官から「これは何か?」と問われ、没収となりました。私はそうなるのではないかと100%思っていましたが、両親の気持ちを大切にして持参しました。そのウエットスーツは結局、いまだにどこにあるのか分かりません(笑)。

 私は特別優秀な訓練生というわけではありませんでした。上位グループの中にいましたが、あまり目立たない存在だったでしょうか。1年間訓練が辛いとかきついとかは、思ったことはあったかもしれませんが、レーサーになって家族を助けたいという気持ちがあったので、それほど問題なく過ごしました。

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