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【松本秀夫 プロ野球実況中継】「高校野球でもリーグ戦をやれば?」に目からウロコ 江本孟紀さんの“愛”あふれる一冊

 第101回夏の全国高校野球選手権大会が開幕しました。予選では大船渡の佐々木朗希投手の決勝戦登板回避が大きな話題になりましたが、球数制限などを巡り、高校野球のあり方が分岐点に差し掛かっていますよね。

 そんな中、ミスターショウアップナイターこと江本孟紀さんが高校野球について愛情たっぷりに、なおかつ率直に書かれた本が発売となりました。『高校野球が10倍おもしろくなる本』(青志社刊)。

 甲子園大会の成り立ち、グラウンド整備を請け負っている阪神園芸の話から、プロアマのあるべき関わり方、高校生の指導法(教育法)、お金にまつわる問題、そしてもちろん球数制限の是非などなど、多角的に高校野球を捉え、独特な江本節で小気味よく持論を展開しているんです。

 根性論を否定するいまの科学的トレーニングを一刀両断にする一方で、江本さんならではのアイデアも満載。

 高校野球でもリーグ戦をやってみれば? という案は目からウロコでした。「リーグ戦をやれば、トーナメントと違って全部勝たなくてもいいからエースが連投する必要はないし、部員の多い高校でも多くの選手が試合に出られる」というもの。

 そしてプロとアマが和解した現在、元プロ野球選手が高校生を指導することは本当に正しいことなのかについても、非常に奥深い考察をされています。高校野球をあくまで教育の一環として捉えていらっしゃる江本さんの“高校野球愛”に満ちあふれた一冊。

 これまたお盆休みに、故郷の学校を応援しながら読むにはもってこいですよ。(フリーアナウンサー・松本秀夫)

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