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「奥川のための大会」でもキラリ光った有力株 “奥川の女房役”星稜・山瀬や“ネクスト吉田輝星”津田学園・前らに熱視線 全国高校野球 (2/3ページ)

 この奥川と小学校時代からバッテリーを組んできた山瀬慎之助捕手(3年)も二塁送球1・9秒の強肩でスカウトの目を引いた。セ・リーグ球団のベテランスカウトは「肩は高校生離れしている。奥川とセットで獲りに行く球団が出てもおかしくはない。打撃に関しては力強さが出てこないのが残念」と課題も口にした。

 捕手のポジションは比較的人材豊富だ。近江(滋賀)の有馬諒、中京学院大中京(岐阜)の藤田健斗、智弁和歌山・東妻純平の各捕手(それぞれ3年)の中では、有馬が大学進学の方針。藤田は山瀬とともに巨人・長谷川スカウト部長が強肩捕手として名前を挙げている。東妻は兄の勇輔投手(23)が同じ智弁和歌山から日体大を経て入団したロッテが、昨年から動向をチェックしている。

 投手として奥川に次ぐ評価を得ているのが津田学園(三重)の本格派右腕、前佑囲斗(まえ・ゆいと)投手(3年)。日本ハムの大渕スカウト部長(49)は「ベースの上で威力が落ちないことが一番の魅力。ウチの吉田輝星と同じイメージの直球」と昨夏甲子園で大ブレークしたドラフト1位ルーキーに例えた。親会社の主要販売圏でもある三重県出身とあって中日も送る視線は熱い。

 霞ケ浦(茨城)の186センチ右腕、鈴木寛人投手(3年)は初戦の履正社(大阪)戦で2回1/3を7失点と打ち込まれたが、広島の苑田統括スカウト部長は「直球に角度を出せる。上位評価は変わらない」とうなずく。同校から2017年ドラフトで遠藤淳志投手(20)を5位指名、今季1軍に定着しているだけにパイプは太い。

 その鈴木から1回戦に詰まりながらも左翼席へ本塁打を放った履正社の井上広大外野手(3年)は187センチ、95キロの雄大な体格。貴重な右打ちの大型スラッガーは選抜の星稜戦では敗れはしたものの、右翼から強烈な三塁送球をみせて度肝を抜くなど身体能力の高さで注目を集めている。

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