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【田代学 ダッグアウトの裏側】ア・リーグ新人王の最有力! アストロズのアルバレス、デビューから53試合で55打点の驚異的ペース

 打線の中軸を担う打者にとって、「出場試合数より打点数が多い」のは理想的な成績だろう。「走者をかえす」という自分の役割を果たせている証拠で、シーズンを通して維持できれば打点王さえ見えてくる。

 米大リーグでデビューから2カ月以上たっても、「出場試合数を打点が上回っている」のが、アストロズの驚異の新人、ヨルダン・アルバレス外野手(22)だ。

 キューバ出身で、右投げ左打ちのスラッガーは18日(日本時間19日)のアスレチックス戦まで53試合(先発は51試合)に出場して55打点をたたき出している。これは1939年に新人ながら145打点(149試合出場)で打点王に輝いた「打撃の神様」テッド・ウィリアムズ(レッドソックス)とほぼ同じペースだ。ア・リーグ西地区を独走するア軍の「5番・DH」に定着して、打率・335、19本塁打をマーク。長打率は7割を超えている。

 「1年目からこんなに活躍できるとは思っていなかった。メジャー昇格までの努力が間違っていなかった」

 身長196センチ、体重102キロの恵まれた体格。メジャー初出場初アーチを放った6月9日のオリオールズ戦以降、打ちまくっている印象しかない。1908年以降では史上4人目となるデビュー5試合で4本塁打を記録したこともあり、出場試合数を打点が下回ったのは、36打点のまま37試合目を終えた7月31日の1試合だけ。8月10日のオ軍戦では満塁弾を含む3本塁打で7打点と大暴れした。

 ナ・リーグ新人王の最有力候補にメッツのピート・アロンソ内野手(24)を挙げた先週の当欄に対し、「ア・リーグの本命は?」のご質問をいただいた。今週は、その回答にもなっている。デビューが開幕2カ月後でも得票に影響がないほど鮮烈な成績だ。

 ■田代 学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。

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