記事詳細

履正社が初優勝! 星稜・奥川VS履正社・最強打線、決勝対決の影に“しくじり監督”対決 全国高校野球 (1/4ページ)

 第101回全国高校野球選手権大会は22日、兵庫県西宮市の甲子園球場で決勝が行われ、履正社(大阪)が星稜(石川)を5-3で下して、初優勝した。激突した星稜・林和成監督(44)と履正社・岡田龍生監督(58)の半生を振り返ると、世代は違えど、奇妙な共通点が浮かび上がる。大会屈指の右腕、奥川恭伸投手(3年)を擁して勝ち上がった林監督は、今春の選抜で相手校のサイン盗みを疑い、その後の対応などで指導自粛処分を受けた。対する岡田監督は強力打線で決勝に駒を進めたが、かつて、選手に対する行きすぎた指導で半年間の謹慎処分を受け、自らの指導を根本的に見直す転機があった。(片岡将)

 ■星稜・林監督「奥川は二度と会えない器」

 建設業を営む家庭の長男として生まれ、「自分が家業を継ぐものだと思っていた。高校野球の監督になりたいという野心というか希望は持っていなかった」。

 日大卒業後、母校の星稜でコーチとして指導者の道を歩み始めた。当初は学校職員として働き、コーチ業のかたわら系列の大学で教員免許を取得した。

 2011年、監督に就任するに当たっては1学年先輩の松井秀喜氏(45)に相談し、家族会議も行った。

 「小さい頃から両親は自分の野球に付きっきりで、2つ上の姉は1人になることが多かったんです。だから、姉は野球が大嫌いで。でもそんな姉が『あなたは野球をやり通すべき』と涙ながらに背中を押してくれた」

 今大会で評価を上げ「大会No.1投手」から、最速163キロ右腕の大船渡・佐々木朗希投手をも完成度でしのぐ「高校No.1」になろうとしているエース・奥川には、「もう二度と会えないかもしれない器。ベンチから一緒にできる最後の試合を目に焼き付けたい」と感慨深げだ。

関連ニュース