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【江尻良文の快説・怪説】高校球界の影響!? プロ野球で「規定投球回数」突破者が激減

 野球のU18W杯(30日開幕=韓国・機張)に出場する高校日本代表が28日、韓国入りした。最速163キロの大船渡・佐々木は右手中指の血マメ、今夏の甲子園で準優勝した星稜・奥川は疲労と、2枚看板がいずれも不安を抱えている。

 高校球界では佐々木が岩手県大会決勝戦の登板を回避したことが物議を醸し、登板過多による故障防止のために球数制限などの対応策が求められている。そんなご時世のためか、プロ野球界は寂しい限りの規定投球回数突破者激減が現実だ。

 規定投球回数はチームの試合数とイコールで、シーズン143試合のプロ野球では143回。これに満たなければ、先発投手にとって最大の勲章といわれる最優秀防御率のタイトル争いに加わる資格がない。

 28日現在、セ・リーグは9人、パ・リーグでは6人しか規定投球回数に達していない惨状。昨季はセ8人、パ9人で年々減少傾向にある。

 評論家の江本孟紀氏が事あるごとに「最近の先発投手は1週間に1回しか投げないのに、100球前後で交代してしまう。中4日のメジャーと違い、十分インターバルを取っているのだから球数に関係なく完投させればいい」と主張しているのは正論だろう。

 高校球児の酷使による故障を心配する前に、まずプロと呼ぶにふさわしいレベルを維持し正常化しないと話にならない。(江尻良文)

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