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【今からでも間に合う!ラグビーW杯の基礎知識】試合中はキャプテンの決断がすべて! 日本代表はリーチ・マイケルのフィフティーン (1/2ページ)

 20日開幕のラグビーW杯日本大会前最後の実戦となる南アフリカ戦(熊谷)へ向けて、練習を再開した日本代表。

 2015年W杯イングランド大会の1次リーグで、この南アを破る大金星を挙げたことは、日本ラグビーに大きな自信を与えた。

 残り時間はない。あとワンプレーでノーサイド(試合終了)だ。29-32で南アがリード。3点を追う日本が相手ゴール前で攻め立てていた。

 そこで南アが反則を犯し日本にペナルテイーのチャンスが与えられた。目の前にゴールがある。PGを狙うにはやさしい位置で、入れば同点となり終了を迎える。誰もが五郎丸が出てきてPGの準備に入ると思った。優勝候補の一角の南アと引き分け、勝ち点2を取ることは日本にとって大変なことだからだ。

 ところが、グラウンド上のリーチ・マイケル主将は「相手FWはシンビン(反則で10分間退場)で一人少ない。スクラムで押してトライをとろう」とPGは狙わず、逆転勝利のトライで5点を取りにスクラムを選択したのである。

 それでトライが取れればいいが、一つでも反則やミスを犯せばたちまち敗戦となるリスクの大きい決断。観客はどよめき、ざわついた。「なんてことだ!」。スタンドのエディー・ジョーンズHC(当時)は怒鳴り、耳につけていたヘッドホンを投げつけた。

 だが、その数分後、エディーHCは飛び上がり、スタッフに抱きついて狂喜乱舞することになる。日本はスクラムから左、右と正確なパスで展開。最後はヘスケスが左スミぎりぎりに飛び込んだ。ロスタイムに生まれた歴史的な逆転トライで、日本が大番狂わせを演じた瞬間だった。

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