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巨人・ゲレーロ、ヤクルト移籍へ念願“就活弾” 神宮で初本塁打「ようやく打ててうれしいよ」

 契約期限が迫る外国人選手がソワソワしだす季節。巨人のアレックス・ゲレーロ外野手(32)は、貴重な“就活弾”を打ててご満悦だ。

 キューバ出身の助っ人砲が、7日のヤクルト戦(神宮)で4回に放った19号ソロ。来日3年目で通算69本目の柵越えには格別の意味があった。

 「自分でも不思議なんだが、大きなナゴヤドームではたくさん本塁打を打ってきたのに、小さな神宮ではなぜか1本も打てていなかった。ようやく打ててうれしいよ」

 2017年にナゴヤドームが本拠地の中日で35本塁打。来日1年目で本塁打王の実績を買われ、巨人と結んだ2年総額8億円の大型契約も今季限りで切れる。「俺は残留できるのかな」と気をもむ一方で、「神宮でも本塁打を打てると証明したから、これでヤクルトも獲得オファーをよこすだろ」と高笑い。「もし巨人がバレンティンを獲ったら、俺が代わりにヤクルトの左翼を守るよ」。国内移籍も視野に入れたようなきわどいジョークに、周囲は苦笑いを浮かべるしかなかった。

 昨季は首脳陣とも信頼関係を築けず不発。監督が替わった今季も、レギュラー半を脱することなく、87試合で打率・247、19本塁打、50打点。争奪戦になるとも思えない成績だが、本人の言い分は次の通りだ。

 「もし1年間フルに出られたら、今年の成績でも40本塁打、110打点ペースじゃないか」

 機械的に計算すれば確かにそうだが、感情の浮き沈みと打席でのムラッ気は周知のこと。人心掌握にたけた百戦錬磨の原監督でも結局、安定した活躍は引き出せなかったのに、新天地ならもっと働けるとラブコールを送る球団は現れるのか。

 動機はどうあれ、就活を意識し始めたゲレーロの集中力は高い。残り16試合で存分に暴れれば、巨人のV奪回と本人が望むバラ色のオフに、明るい展望が開けてくる。(笹森倫)

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