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【松本秀夫 プロ野球実況中継】村上宗隆を手放しで褒めない…ヤクルト首脳陣の“親心” 小川監督「チームの低迷がラッキーに働いた」

 ヤクルト・小川淳司監督(62)の今季限りでの退任が10日、正式に発表されました。チーム成績はさておき、大成長した村上宗隆内野手(19)は最大の置き土産でしょう。

 先週末、神宮球場で彼についてさまざまな声を聞きました。

 「9月4日に広島の左腕・中村恭平から打ったホームランは素晴らしかった。外の難しいスライダーを踏み込んで打ちましたからね」と評価していたのは宮出打撃コーチ。村上選手本人は「左が相手でもシンプルに来た球を打つだけです」とそっけないコメントでしたが、苦手の左腕攻略に手応えをつかみつつあるのではないでしょうか。

 ただし厳しい意見もありました。

 「一塁を守っているとき、投球寸前までなかなか準備姿勢に入らない。基本をしっかりやらないと」とは土橋内野守備コーチ。

 また、宮本ヘッドコーチも「時にはさまざまな意見にもっと耳を傾けることも必要でしょう。ホームランを打つだけでなく、彼には球界を代表する選手になってほしいから」と注文をつけていました。

 そして小川監督も「彼の活躍は素晴らしい。ただ、チームの低迷が彼にとってラッキーに働いた部分もある。優勝争いをしていたら守備固めなどで代えなきゃいけないシーンもあっただろうから。もちろんツキも実力のうちですけどね」と、これまたやや抑えめのトーン。

 いまやお客さんを呼べる選手として外すことのできない存在の村上選手。それでも19歳のニュースターをあえて手放しで褒めないのは、彼にさらなる高みを目指してほしいからでしょう。

 来シーズン、新生ヤクルトの真のスターとして君臨するため、残りの試合で精進を重ねてほしいものです。(フリーアナウンサー・松本秀夫)

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