記事詳細

【福島良一 メジャーの旅】ドジャース“新時代”到来 本塁打攻勢で地区7連覇達成!

 米大リーグでドジャースが地区優勝一番乗り。球団史上最速146試合目で優勝という圧倒的な強さを誇り、メジャー史上3番目に長い7連覇を達成。前田健太投手は4年連続で美酒に酔った。

 ド軍といえば、かつてはニューヨークのブルックリンを本拠地としていた。1958年にジャイアンツとともに大陸を横断し、遠く西海岸ロサンゼルスへ移転。62年にウォルター・オマリー会長が新球場ドジャースタジアムを完成させた。

 60年代はブルックリン時代の狭い球場から広大なスタジアムへと舞台を移し、投手力を中心とした守りの野球、さらに年間104盗塁を記録したモーリー・ウイルスらが機動力野球を展開した。いわゆる「ゴーゴー・ベースボール」の開花だ。

 63年ワールドシリーズで宿敵ヤンキースと対戦しストレート勝ち。65年はツインズとの頂上決戦を制し再び世界一。当時は全16球団中最低の78本塁打ながら、断トツの172盗塁をマーク。「ドジャース野球」が一世を風靡した。

 パンチョさんいわく「一死一塁で4番がバント、5番のタイムリーで1点を取り逃げ切ることもあった」。これが日本に伝わり、一時は各球団がまねした。当のウォルト・オルストン監督は「仕方なくやったのに」と苦笑いしていたが…。

 最近はホームラン時代が到来し、ド軍も3年連続で球団記録を更新。今年はナ・リーグ新記録まで樹立し、若き大砲コディ・ベリンジャーらが飛躍を遂げた。ド軍の本拠地球場はホームランが出にくいだけに、伝統的な機動力野球からの変貌に驚くばかりだ。(大リーグ評論家・福島良一)

関連ニュース