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【松本秀夫 プロ野球実況中継】「昭和」のデータ検索ってこんなだった…と思い出した「野球殿堂博物館」

 私事ですが、フリーになってから東京ドームの「レジェンズシート」の進行・実況をやらせていただいています。毎試合巨人と相手チームのOBの方を1人ずつゲストに迎え、3塁側に設けられた特別席(レジェンズシート)の皆さんのみに向けた実況・解説をお届けしているんです。

 さて14日の巨人-広島戦のレジェンズシートは、篠塚和典さんと大野豊さんがゲストだったのですが、放送前に大野さんからリクエストがありました。「篠塚さんとの対戦成績ってわかりませんかね?」

 うーん…お二人の対戦があったのは1980-91年。各種データサービスもさすがにこの時代のデータまでは入力されていません。

 そこで私が訪ねたのは、東京ドームに併設された野球殿堂博物館。こちらの図書室には巨人軍のメディアガイド(各球団が毎年発行する、主にメディア向けの冊子で、自軍の監督・コーチ・選手たちのデータや数々のNPB記録集、さらには球団の沿革などが細かく記載されている)が全て保存されているんです。

 このメディアガイドで累計を計算。通算116打数24安打。対戦打率・207という数字を手に入れました。

 篠塚「大野さんは左で球が速かったし、シュートもあったから本当に打ちにくかったですよ」

 大野「いやいや、篠塚さんの、ショートの頭を越えるヒットにはやられました」

 このデータから放送はひとしきり盛り上がりました。今ならすべてネット検索で2分もかからず終わる作業。かつてはこうやって対戦成績を調べていたんですよね。あの頃は個人情報なんて概念がなかったから、選手の住所までメディアガイドに載っていました!! ひょんなことから「昭和」を思い出しました。(フリーアナウンサー・松本秀夫)

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