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東西ラグビー聖地「花園」「熊谷」設備一新! 座席改良、トイレも洋式に…快進撃へ準備万端

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)がいよいよ開幕だ。世界が注目する今大会のために、各地のスタジアムは、国際大会仕様にリニューアルされた。なかでも、高校生の全国大会が開かれ、東西の「聖地」とも言われる熊谷(埼玉県熊谷市)、花園(大阪府東大阪市)の両ラグビー場は、古くなった座席やトイレを一新。あとは日本代表の快進撃を祈るのみ。晴れの舞台は整った。

 青と白の座席をグラデーション状に配置し、バックスタンドには「SAITAMA KUMAGAYA」の文字が浮かび上がる。熊谷ラグビー場は、背もたれのないベンチ式の座席と芝生席しかなかった以前の姿から生まれ変わった。

 日本にとって最後のテストマッチとなった6日の南アフリカ戦。埼玉県鴻巣市の竹井長次さん(83)は「試合後半に腰が痛くなることがあったが、新しい椅子の座り心地は最高」と満足そう。同じく背もたれ席に統一された花園でも観戦した千葉市の石川雄市さん(47)は「背もたれがあるのはいい。ビールを飲みながらゆっくり楽しめる」とご機嫌だった。

 両ラグビー場の座席を手掛けたのは、コトブキシーティング(東京)。座面をはね上げ式にすることで、通路を広く取れる上、背もたれと一体のタイプより座面が広くなり座りやすくなった。

 背もたれの角度にもこだわる。野球など長時間の観戦向けには体をゆったりと預けられる角度が一般的だったが、ラグビーは試合時間が限られる。やや角度を小さくし、「前のめり」で試合を楽しめるようにした。同社の担当者は「かつては選手が重視され、観客は二の次だった。見る環境を整える意識が広がった」と説明する。

 観客用のトイレも大幅に改修。熊谷で25%、花園で36%だった洋式がいずれも100%になったほか、車いすなどでも利用しやすい多目的トイレを増やした。熊谷は、女子トイレに鏡を備えたパウダーコーナーも。「きれいでありがたい」「海外客のもてなしに良い設備だ」との感想も聞かれ、評判は上々だ。

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