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剣翔“十両の主”がVチャンス!?「優勝?それは考えてないけど…」

 ■大相撲秋場所13日目(20日)、両国国技館

 遅咲きの新入幕を、想定外の栄冠で飾るか…。東前頭14枚目の剣翔(28)=追手風=が、3敗同士の宝富士戦をすくい投げで制し、10勝3敗とした。結びで2敗の貴景勝が敗れたため、なんと優勝争いトップ4人の1人となった。

 「優勝? それは考えてないけど、敢闘賞までもう1番。濃厚でしょ」と笑顔がのぞいた。

 埼玉栄高-日大というエリートコースを歩み、平成25年初場所で初土俵を踏んだ。幕下まではトントン拍子だったが、新十両は28年初場所で、新入幕までなんと3年半かかった。腰を痛めてヘルニアになったこともあり“十両の主”になりかけていたが、先場所、ほうか織炎になったことで速い相撲を心がけ13勝2敗の好成績。今場所の新入幕につながった。

 大健闘で電話やメールも殺到中。「10年以上連絡がなかった人や、知らない番号からも電話が入っている」と笑う。特にマンモス校の埼玉栄の同窓生からSNSを通じて激励されている。「1学年900人くらいいたから、顔と名前が一致しない人もいるし、しゃべった覚えのない人までいる。注目されるのはうれしいけどね」

 新入幕優勝となると、大正3(1914)年夏場所の両国以来、実に105年ぶりの快挙。「優勝できるレベルとは思ってない」と言うが、表情はまんざらでもない。