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【水沼貴史 オヤジのためのサッカー塾】浦和・興梠慎三の得点力! ゴールまでの完璧なポジショニングに鍵

 J1浦和が、優勝した2017年大会以来2大会ぶりにアジアチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝進出を決めましたね。優勝してアジアNO・1クラブになってもらいたいです。

 FW興梠慎三(33)の存在が大きいです。今季はJ1史上初となる8年間連続での二桁得点も達成しました。なかなかできない記録です。そしてACL4強を決めた上海上港(中国)戦でも前半39分にヘディングを決めました。25点目となるゴールはこれも大会通算日本人最多です。

 なぜ興梠がこんなにもゴールを奪えるか。それはしっかりした準備をしているからです。ストライカーとしては小柄の175センチです。破壊力を前面に打ち出したストライカーというわけにはいきませんよね。

 ポジショニングは完璧。この試合のヘディングゴールは、左サイドから上がってきたMF関根のクロスに対し、相手DFの視界から消える巧みな動きで振り切りました。要するに、「ここにボールを上げて」という位置と違う場所で、ゴールを獲る準備をしているんです。

 相手は当然この巧みな動きに翻弄されます。シュートを打つはずの位置に興梠がいないからです。この場所で打つと決めている一歩以上後ろの位置にいるんですから、相手からすると実にやっかいなFWになります。

 彼はゴールを打つ時、決める時、その場所を常に90分探し続ける動きをしています。

 浦和の試合を観戦しにいったら、ぜひ興梠の動きだけを追ってみてください。なるほどとうなずける準備をしていますから。あっという間に45分間が過ぎていくはずです。(元J1横浜監督・水沼貴史)

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