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【勝者のワザ】渋野日向子の大逆転Vのウラ グリーンエッジのラフからの寄せで失敗しない「洞察力」 デサントレディス東海クラシック優勝 (1/2ページ)

 8打差からの大逆転優勝で1億円突破を果たした渋野日向子。8個目のバーディーは、16番パー3ホールでのチップインで、これが決定打になった。ボールは、深いラフに沈んでいた。

 こうした状況では、まず観察力が求められる。ボールが、どういう状態で沈んでいるのか。それによって使用すべきクラブも打ち方も変わってくる。深いラフにもぐっているといっても、ボールは芝生の中に浮かんでいる状態なのか、それとも地面に接着した状態なのか。もうひとつは、グリーンまでの距離と、さらにそこからピンまでの距離と傾斜もチェックしなければならない。

 ほぼ寄せようがない状況とは、グリーンまでの距離が5メートルほどあり、ピンがエッジから近いところにあって、しかも、ボールが地面に接地している状態だ。

 この場合、SWを使って、ドスンと上から打っていかないと、ソールをボールの下に届かせることができない。バンカーの目玉状態に近いと思っておけばいいだろう。クラブフェースも開かない。ボールをうまく脱出させられても、落下したボールは転がる。

 寄せきれるものではない。インパクトが緩めば、ちょこんと上がるだけで、またすぐ先のラフに潜り込んでしまう。

 渋野の状況は、幸いなことに、ボールの下に隙間があった。つまり、芝生の中に浮かんでいる状態だった。しかも逆目にはなっていなかった。ヘッドをボールの下に手前から打ち込んでいける状態だったから、フェースを開いてアドレスできる。ボールは上げやすい状況だったわけだ。グリーンにふんわりとキャリーで乗せられて、落下してからのランも少なくてすむから寄せることも可能である。

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