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まさかもある!?ラグビー日本「Vシナリオ」 1次L全勝通過で決勝までNZ回避が条件 ラグビーW杯 (1/3ページ)

 こうすれば優勝もありうる-ラグビーW杯で日本は、9月28日に優勝候補のアイルランドを19-12で破る大金星を挙げ、過去最高の世界ランキング8位に浮上した(9月29日終了時点)。目標である初のベスト8どころか、頂点を極めることもあながち夢物語ではなくなってきた。それには、1次リーグ残り2試合に勝ってA組を1位通過し、決勝トーナメントでは世界最強ニュージーランド(NZ)=B組=との対戦を先延ばしにすることが条件だ。(スポーツジャーナリスト・柏英樹)

 アイルランド戦勝利の余韻が冷めない。

 「あとワンプレーで終了」を告げるホーンが鳴った。19-12で7点リードの日本が、相手ゴール前まで攻め込んでいる。4万8000人の大観衆は歓喜のホイッスルが鳴る瞬間を待っていたが、相手ボールになって緊迫が走った。同点を狙ってくるであろうアイルランドの底力は、やはり脅威だったからだ。

 ところが、つい1週間前まで世界ランキング1位だったアイルランドは、意外にもキックでボールをタッチに出し、自ら試合を終わらせてしまった。

 信じがたい光景だ。アイルランドは優勝候補のプライドにかけてトライとゴールキックで同点を狙うのではなく、リスクを避け、7点差以内の負けに与えられる「勝ち点1」を確実に取りにきたのだ。

 前世界1位が反撃意欲をなくすほど強くなった日本。実際、ディフェンスは176回のタックルで完璧にアイルランドの猛攻を食い止め、ラインブレークを1度も許さなかった。バックスも速いパス回しから展開。最後まで切れない精神力とスタミナは、いまや世界でも類を見ない日本の強さだ。

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