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4年前のミス繰り返すな!ラグビー日本、サモア戦へ“引き締め策” メンバー隠し、日程アドバンテージも ラグビーW杯 (1/3ページ)

 いつまでもアイルランド戦勝利に酔ってはいられない。ラグビーW杯で開幕2連勝を飾り、1次リーグA組の首位に立つ日本(世界ランキング8位)は次戦、5日に愛知・豊田スタジアムでサモア(同15位)と対戦する。初のベスト8以上を狙うには負けられない相手。1日に記者会見した桜の戦士たちは「もうアイルランド戦の手柄話はしない」と口々に語ったが、その理由は4年前の苦い経験にある。(スポーツジャーナリスト・柏英樹)

 9月28日に静岡で世界2位のアイルランドを倒す大金星をあげた日本だが、勝利の美酒に酔ったのはほんの一瞬だった。

 試合後、リーチ・マイケル主将(30)が「喜ぶのは30分だけね。あとは切り替えて次の準備にかかる」と言った通り、宿舎に戻ってから全員で乾杯すると、30-40分ほどで解散となったという。世界を驚かせた快挙にも、喜びを爆発させるまでにはいかなかったのである。

 1日の記者会見でも、選手たちはアイルランド戦勝利を切り替えようとしていた。SH田中史朗(34)=キヤノン=は「アイルランド戦の翌日、帰京した東京駅の構内で人々が花道をつくって迎えてくれ、色々な人が声をかけてくれた。すごい盛り上がりでニュージーランドのオールブラックスになった気分」と自国開催でラグビーが国民に浸透したことを喜び、そして表情を引き締めてこう付け加えた。

 「アイルランド戦のことばかり聞かれると、それを思い出してつい(目標達成と)勘違いする。いま自分がすべき仕事にフォーカスしないと…。相手は個人個人強いが、日本の方がチーム力がある。チームとして挑んでいきたい」と決意を述べた。

 プロップの中島イシレリ(30)も「サモア戦にいい準備をしたい。相手のスクラムは重くて強いが、いい仲間と一緒に戦って勝つ」。アイルランド戦の勝利のことはなかったことにしようといった口ぶりだった。

 これは苦い過去の経験から得た教訓だ。

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