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“台風のアシスト”いらない 福岡、決勝Tへ「自分の力でトライしたい」 ラグビーW杯日本代表13日スコットランド戦

 台風中止も、負けも考えず、すっきり勝ってベスト8へ-ラグビーW杯で1次リーグA組首位の日本(世界ランキング8位)は、13日に横浜日産スタジアムでスコットランド(同9位)と決勝トーナメント進出をかけて対決する。台風19号が接近する中、試合が中止になれば日本の進出が決まるが、11日のメンバー発表後の記者会見で選手たちは「勝って決める」と口々に決意を述べた。

 スコットランド戦のメンバー発表を前に、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(HC)は3戦全勝の日本代表を誇らしげにたたえた。

 「国民全体の支援をモチベーションに、スコットランドにも勝って、翌月曜日の朝にはトップ8としての気分を味わいたい」

 そして発表されたメンバーは、福岡堅樹(パナソニック)が今大会初めて先発出場。松島幸太朗(サントリー)とともに左右のウイングでトライを狙う。ふくらはぎのケガも治り、ジョセフHCによると「絶好調」。福岡は「これまで途中出場のトライは周りがお膳立てしてくれたもの。今度は自分らしい走りで自分の力でトライしたい」と50メートル5秒8の俊足を生かすと意欲的だ。

 そして誰もが「いい準備をしてきたので勝つ」と口をそろえる。「スクラムが大事」と言ったプロップの稲垣啓太(29)=パナソニック=は前日練習で試合会場の日産スタジアムを使用できないため、芝の具合を確かめずに本番となる。そこで靴底のポイントの長さが違うスパイクを3足用意する周到さだ。

 このところ試合ではピーター・ラブスカフニ(クボタ)にゲームキャプテンを譲っていたリーチ・マイケル主将(東芝)が、今回はゲームキャプテンに復帰する。「これまでは負担が重くプレッシャーになっていたが、体調もいいようなので、ゲームもリーチに任せることにした」とジョセフHC。

 リーチは「台風による中止とか、負けて予選突破という選択肢はない。半端ない練習をしてきたのだから勝ってベスト8を決める。そのためにチームの先頭に立って引っ張っていく」と力強く締めくくった。(スポーツジャーナリスト・柏英樹)