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中日と広島が「佐々木&奥川争奪戦」から“イチ抜け” それぞれの事情は…

 プロ野球ドラフト会議を翌日に控えた16日、中日が東邦高の高校No.1スラッガー、石川昂弥(たかや)内野手(3年)を1位指名することを公表。広島も大学No.1右腕の明大・森下暢仁(まさと)投手(4年)を指名すると明かした。今ドラフトでトップ2の人気を誇る大船渡高・佐々木朗希投手、星稜高・奥川恭伸投手(ともに3年)の指名を回避した。

 最速163キロの佐々木には日本ハム、ロッテ、西武の3球団。今夏の甲子園準優勝投手で最速154キロの奥川にはヤクルトが1位指名を公言。

 中日は親会社の準地元で、重点的な販売地域でもある北陸出身の奥川の指名が有力視されていたが、先手を打ってヤクルトが指名を公言。競合が確実となったことで、おひざ元出身の未来の大砲に狙いを定めた。石川は「外れ1位なら確実に競合する」(パ・リーグ球団幹部)とみられており、9月のU-18W杯では全試合で高校日本代表の4番に座り、木製バットで打率・333、1本塁打、9打点をマークした逸材の一本釣りに方針転換した。

 広島でドラフトを主導する苑田聡彦スカウト統括部長(74)は、森下を大学1年時から評価してきた。松田元(はじめ)オーナー(68)は佐々木の才能にほれ込んでいたが、苑田部長の眼力に託した形だ。

 かねてから「カープの1位には恥ずかしい選手は選べない。格というものがある」と豪語してきた苑田部長。森下は大分商時代にもドラフト上位候補として名前が挙がっていたが、大学1年時から明大グラウンドまで「散歩代わりに見に行っていた」と日参していた。最速155キロの直球やキレ味鋭い変化球といった実力だけでなく、野球への真摯さ、明大野球部主将を務めるリーダーシップなど内面への評価も加味して1位指名を決めた。

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