記事詳細

巨人・原監督、くじ引き通算1勝10敗…“終わらない悪夢”の舞台裏 2019年ドラフト特報

 くじ運に見放され、巨人のドラフト1位は4年連続で“外れの外れ”に。終わらない悪夢の舞台裏では、安堵と落胆の間で振り子が激しく揺れた。

 「非常にジャイアンツとして私の中で残念。残りものに福あれと思ったが、果たすことができなかった」。くじ引き成績が通算1勝10敗となり、原辰徳監督(61)は悔しさをにじませた。

 「名前は伏せる。ぜひワクワクしてもらおう」と事前公表せず、1位で入札した本命は星稜高・奥川。3球団によるくじ引きは今季順位が低い球団から始まるウェーバー順で、いの一番のヤクルト・高津新監督に交渉権をさらわれた。これで巨人は3球団以上が競合した抽選で実に13連敗だ。

 外れ1位では即戦力右腕の東芝・宮川を指名。今度は西武と競合し、原監督が先にくじを引いたものの2分の1の当たりを逃した。この時点で10球団の1位指名が確定。今ドラフトはコマ不足で巨人のA級評価は8選手しかいなかったが、幸いまだ2人が残っていた。

 外れの外れ1位で青森山田高・堀田賢慎投手(3年)の単独指名に成功し、全球団最後の12番目で交渉権を獲得。なんとか最悪の事態を免れ、原監督は「体が大きく柔らかい。近々未来、ジャイアンツのエースになる素材。奥川君もいい投手になるでしょう。しかし堀田君もいい投手になりますよ。負けないように育てる」と喜んだ。

 A評価のもう1人の生き残り、強肩捕手の東海大・海野もウェーバー順の2位でなかなか指名がかからず。11番目の巨人まで回ってくれば、A級選手の両獲りで万々歳と思いきや、直前の10番目でソフトバンクにさらわれる憂き目にあった。

 もしも今季西武が大逆転で優勝しなければ、指名の順番はソフトバンクより巨人が先で海野を獲れたはずだ。

 なお、育成選手の指名は2人のみと例年より少なかったが、長谷川スカウト部長は「(指名候補が)みんな獲られちゃった」と苦笑い。最後まで誤算続きだった。(笹森倫)

関連ニュース