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【江尻良文の快説・怪説】工藤鷹vs原巨人! 日本シリーズは死闘必至の“サバイバルマッチ”

 19日開幕の日本シリーズは巨人・原辰徳(61)、ソフトバンク・工藤公康(56)両監督にとってメンツをかけたサバイバルマッチになる。2人とも最高首脳から至上命令が出されているからだ。

 巨人を5年ぶりのリーグ優勝に導いた原監督には、読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が「今度は“本当の優勝”をしてくれ」と7年ぶりの日本一を指令。巨人にとって「優勝」とは、「リーグ優勝」でなく「日本一」を意味する不文律がある。

 ノルマを果たせなかった場合、3年契約の原監督は来季からの残り2年間、編成権まで与えられていた今季の“全権監督”の立場を保証されない恐れが出てくる。

 一方、工藤監督も「リーグ2位からではなく、シーズンVを奪還した上での3年連続日本一」と孫正義オーナーから至上命令を受けていたが、2年連続で西武の後塵を拝し、CSを制して2年連続下克上での日本シリーズ出場で帳尻合わせ。

 ラッキーなのは、巨人とON対決以来19年ぶりのシリーズ対決が実現、ソフトバンクの球団買収後では初の対戦になることだ。「巨人軍にお返ししたい」と王貞治球団会長が雪辱を期す“背広のON対決シリーズ”に勝てば、孫オーナーも“恩赦”を実施するだろう。

 だが、負けた場合はどうか。情報通の球界関係者がズバリ指摘する。「ここにきて球団フロントが工藤監督の来季続投を口にしているのには、ウラがある。“球団としては続投させるつもりだったが、工藤監督が自ら責任を感じて退任”というシナリオだろう」。水面下では早くも壮絶なバトルが始まっている。(江尻良文)

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