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【江尻良文の快説・怪説】工藤監督と小久保氏が分けた…ソフトバンク監督めぐる“明暗”

 22日に日本シリーズ3連覇へ王手をかけたソフトバンク・工藤公康監督。強運ぶりが改めてクローズアップされる。

 この日東京ドームでの第3戦でNHKラジオの解説者を務めたソフトバンクOBで前侍ジャパン監督の小久保裕紀氏と、明暗が分かれている。

 2度目の日本一になりながら夫人の健康問題で2014年オフに勇退した秋山幸二前監督の後任問題で、候補に挙がったのが小久保氏と工藤監督。小久保氏はすでに侍ジャパン監督に就任していたが、特別な付帯条件が付いていた。「NPB12球団監督に就任する場合は、侍ジャパン監督を辞任できる」

 実際、小久保氏は王球団会長からポスト秋山の監督就任を打診されたが、「契約通り(17年の)ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が終わるまで全うしたい」と返答。筋は通っており、王会長も無理強いはできなかった。

 そんな経緯で“ソフトバンク・小久保監督”は消え、11年オフにいったんDeNA監督に内定しながら破談になっていた工藤監督が就任した。

 工藤監督にとっては、禍転じて福となす。当時まだ戦力不足が著しかったDeNAの監督になれなかったおかげで、「お金は出すが口を出さない」孫正義オーナーと、全権を託された王会長の最強コンビが築き上げたホークス王国を指揮することになったのだから、強運といえる。

 対照的に侍ジャパン監督として結果を出せなかった悲運の小久保氏は、ホークス監督の座が遠のくばかり。自ら選択したことだけに誰を恨むこともできないだろう。(江尻良文)

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