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現地のファンは映像見られず…ルヴァン杯決勝で明らかになったVARの“落とし穴” 来季からJリーグに本格導入も課題山積

 来季からJリーグにVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が本格導入されるが、これで判定をめぐるもめ事が一掃されるわけではなさそうだ。

 ルヴァン杯決勝(26日=埼スタ)は川崎の初優勝で幕を閉じたが、延長前半6分、川崎DF谷口が相手のドリブルをファウルで止め紛糾。

 荒木友輔主審(33)は警告(イエローカード)を与えたが、この直後、荒木主審が装着したイヤホンを通してやりとりがあった。ビデオ室で試合を見ていたVAR担当の佐藤隆治審判(42)が介入。するとジャッジが退場(レッドカード)に変わった。

 佐藤審判は昨季Jリーグ最優秀主審賞に輝いたが、今季J1第28節(鳥栖-FC東京)でハンドとオフサイドを見逃すなど“誤審”も多い。詰めかけた4万8119人の大観衆もざわついた。

 試合後、多くの元日本代表関係者はこの話題でもちきり。「谷口は手を使ったディフェンスをしたわけでもないのに、退場はおかしい」「あのプレーで退場になるようなら、DFはどうやって相手にプレッシャーをかけたらいいのかわからなくなる」と異論が噴出した。

 札幌・ペトロヴィッチ監督(62)も「日本で判定に関して話をするのはタブーだというのはよく分かっている」と前置きをした上で、「誤った判定で私は仕事を失うかもしれないね」と強烈に皮肉った。

 Jリーグ・村井満チェアマン(60)は「スタジアムにいる方々が、どういう映像だったのか共有できなかったのは課題」と指摘。せめてVARの映像を同時にスタジアムに流すくらいはしないと、選手もスタッフも観客もストレスが増すばかりだろう。(夕刊フジ編集委員・久保武司)

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