記事詳細

【江尻良文の快説・怪説】育成出身バッテリーがゴールデングラブ賞! “金満球団”から豹変したソフトバンク独自の首脳人事とは

 日本シリーズを制したソフトバンクは「三井ゴールデングラブ賞」でも両リーグ最多の4人が受賞。19年目で初受賞の内川聖一一塁手(37)、三塁手では歴代単独トップの8度目の受賞となった松田宣浩(36)。さらに育成出身のバッテリーが光る。

 育成出身の投手として初の受賞を果たした千賀滉大(26)。捕手の甲斐拓也(26)は3年連続3回目の受賞で、1978~81年の近鉄・梨田、85年~88年の西武・伊東以来の快挙だ。

 生きの良い若手が続々と台頭する“育成のソフトバンク”は金看板になっている。今季も快足が売り物で、ここ一番の代走要員として“一芸”で侍ジャパン入りした周東がいる。FA選手の獲得などでかつて巨人をしのぐ金満球団と言われた面影はない。

 豹変した裏には、現場首脳陣に対する独自の人事が見え隠れ。今オフも1軍、2軍、3軍にわたる人事異動を敢行。佐久本ファーム巡回コーチが1軍投手コーチに。代わって倉野1軍投手コーチがファーム投手統括コーチに配転された。

 さらに、田之上3軍投手コーチを2軍投手コーチに、若田部2軍投手コーチを3軍投手コーチに。投手部門に止まらない。関川1軍打撃コーチは3軍打撃兼外野守備走塁コーチとなった。

 内部の人事異動だけでなく、外部招へいにも動いている。楽天を昨季最下位から今季Aクラス入りに導きながら1年間で監督の座を追われた平石氏を、1軍打撃コーチとしてヘッドハンティングした。

 固定観念にとらわれず適材適所の柔軟な人事を敢行しており、その成果が“育成のソフトバンク”の新看板となっているのだろう。(江尻良文)

関連ニュース