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ラグビー代表に触発? 侍ジャパン、国歌斉唱で見せた“桜スピリット” 「君が代を声に出して歌おう」稲葉監督が提言 (1/2ページ)

 国際大会「プレミア12」(5日初戦)に出場する日本代表「侍ジャパン」は10月31日、カナダとの強化試合(沖縄セルラースタジアム那覇)に5-6で敗戦したが、大きな変化が試合前に起きていた。国歌斉唱の際、これまでは手にした帽子を胸に当て、君が代をほとんど歌わなかった選手たちが、両手を体の横に下ろし、センターポールの日の丸を見ながら口ずさんでいた。この変化の背景には、W杯で史上初の8強入りを果たし国民を熱狂させたラグビー日本代表の影響もある。(片岡将)

 「全員に集合してもらって、君が代を声に出して歌おうと話をさせてもらった。われわれはジャパンとして日の丸を背負って戦う。ラグビー代表などの他競技で君が代を熱く歌っている姿には心を打たれました。野球も同じ。見習って歌おうと話させてもらった」

 試合後の会見で稲葉篤紀監督(47)が明かした。

 快挙を成し遂げた桜の戦士たちのように肩を組み、涙を流しながら君が代を熱唱したわけではないが、はっきりと口を動かし声に出して歌うことで日の丸への敬意を表する、代表としてあるべき振る舞いがこの日の侍ジャパンにはあった。

 以前から「しっかりと国歌を歌うべき」と話してきた指揮官だが、前日30日に法大時代の恩師でもある山中正竹侍ジャパン強化委員会強化本部長(72)から後押しを受け、改めてナインに説いたという。

 山中本部長は「このチームに来ている選手はみな、日の丸を背負う重みや誇り、責任を重々に感じている。これまではその思いを国歌斉唱の時に表に出すか、内に秘めるかというのはそれぞれに任せてきた」と明かす。

 ラグビー代表の活躍で、競技に関わらず選手の国際的なマナーや振る舞いがよりクローズアップされるようになったことを踏まえ、「世界の中で代表がどう見られるかという点が大きな意味を持っている。国際大会において勝つということはとても重要で、それによって競技人口が左右されたりもする。ただ、勝つことよりも重要なこともある。品位や品格、競技を行う上で前提となるスポーツマンシップが大切」と強さだけでなく、子供から憧れられ、他国から尊敬される態度が侍には求められるとした。

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